こんにちは、はるねこです。
皆さま、お元気ですか?
今日は人間の身体にとってとても重要な臓器である脳について書きたいと思います。
私は日々、脳神経外科ナースとして脳に疾患を負った方と接しています。
脳梗塞、脳出血、くも膜下出血、脳腫瘍など様々な疾患があります。
これらの病気にならないために日常で気を付けたいことを含め、書いていきます。
脳ってどんな働きをしてる?
脳は簡単にいうと、脳神経細胞と脳から全身・全身から脳への伝達手段である神経繊維の集まりです。
脳の部位によって役割があり、様々な部分が連絡し合って人間の複雑な機能を担っています。
- 運動機能
- 感覚機能
- 見る・聞く・話す
- 記憶
- 睡眠
- 精神活動(思考・性格・理性・情動)
- 自律神経の調節
- 様々なホルモンのバランスの調整や産生
- 呼吸や心臓の中枢
- 自律神経の調節 など
上記の様に生きるためになくてはならない機能があり、どこが欠けても正常な身体機能は保てません。
脳の機能が完全に停止すると、呼吸も心臓も止まります。(脳幹という呼吸や心臓の機能を維持している部分が機能しなくなること)
心臓だけ単体で動くことはありません。
動くとすれば、ECMOなど人工心肺に繋がれている時。
また、呼吸も人工呼吸器に繋がれていれば人工的に動かすことはできます。
脳はまだわかっていない事も多い、とても複雑で繊細な臓器です。
さらに脳も栄養が必要ですので細かい静脈や動脈が張り巡らされており、複雑に分岐しています。
この血管がとても重要なんです!!
詰まったり・狭窄したり(脳梗塞・TIA)、破れたり(脳出血、くも膜下出血)することで血流が途絶えてしまいます。
これらを総称して脳卒中と言います。
血液が行かなくなった先は栄養が途絶え脳細胞が死んで、その部位の機能が失われます。
また、うまく神経伝達ができなくなり本来失われていないはずの機能まで遮断されてしまいます。
そのため言語障害や麻痺、記憶力の低下などが起こります。
脳卒中を起こしやすい人の特徴
脳卒中を起こしやすい人の特徴として多いのは・・・
- 高血圧
- メタボリックシンドローム
- 脂質異常症
- 糖尿病
- 心疾患がある
- 飲酒量が多い
- ヘビースモーカー
- 高齢
- 水分摂取量が少ない(糖分・カフェイン・アルコールを含まない飲み物)
これらに当てはまる人は生活習慣に気をつけてほしいです。
なぜこれらが、脳卒中を招きやすいかというと、
血管を硬くし(動脈硬化)、ドロドロ血になるからです。
血管が硬くなるというのは、一見丈夫そうに聞こえますが、劣化したゴムホースの様に弾力がなくなり破れやすいということです。つまり、脳出血を起こしやすいということです。
血液がドロドロになると想像の通り詰まりやすくなります。つまり脳梗塞が起きやすいということです。
最後に
脳卒中は、今までの生活が戻ってこない可能性が高い病気です。
麻痺が残れば車椅子生活となる可能性が高いですし、言葉が話せなくなったり、読み書き計算ができなくなる、記憶力が低下するなど、後遺症との闘いとなることが予想されます。
健康を維持するのはとても大変です。
ストレスが溜まれば、暴飲暴食してしまったり、ジャンキーな物を食べたくなったりします。
私も帰宅した際にはポテチを軽く1袋開けてしまう日もよくありますし、夜勤後にはコッテリラーメンや○ックを爆食してしまったり(泣)
ダメだと思いながらやってしまいます。お酒も好きだし困ったものです。
その代わり、適度に運動したり、普段のご飯は野菜をしっかり摂ってできるだけ手作りでバランス良くすることは心がけています。
しかしながら、今一度、生活習慣を見直したいとこの記事を書きながら思いました。(笑)
皆さんにも、自身の生活習慣を見直すきっかけになれば幸いです。
少しでも脳外科が暇になることを願ってます。
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